内科呼吸器科

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こしも陽だまりクリニックこしも陽だまりクリニック

大阪府岸和田市下松町1丁目6-19の2階・3階
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診療開始15分前~診療終了時までです

診療案内

皆様の身近なホームドクターとして医療を提供すると共に
南大阪で呼吸器のお悩みを抱える患者さんを支えるお役に立ちたいと考えています

こしも陽だまりクリニックでは内科や救急診療の診療経験を活かし、下松駅周辺や岸和田市民病院周辺の皆様の
身近な街の内科として地域に根ざした診療を行いたいと考えています。

また、呼吸器科専門医として大病院で得た経験を活かし、
呼吸器のお悩みを抱える患者さんのお役に立ちたいと考えています。

南大阪[岸和田・貝塚・熊取・泉佐野・忠岡・泉大津・和泉 など]で呼吸器の事でお悩みの方はお気軽にご来院ください。

呼吸器の疾患について

様々な原因による
慢性呼吸不全

上記のような様々呼吸器疾患によって、長期にわたって必要な酸素を十分に取り込みづらくなった状態が慢性呼吸不全です。

進行の程度は原疾患によって異なりますが、原因によらず低酸素の状態が持続すると生活の質の低下、循環器系への負担、
肺高血圧の出現・悪化(心臓から肺に血液を送りづらくなり、更に呼吸困難など症状が悪化する)につながります。

在宅酸素療法を導入することで症状改善、生活の質の改善、生命予後の改善などが期待できます。

気管支喘息

気管支喘息

気管支喘息はアレルギー体質や環境因子などが複合的に作用して、
気道末端の細い部分に慢性炎症が生じ、分泌物が貯留したり
気道の筋肉が収縮して呼吸困難や喘鳴を生じる病気です。

普段はあまり症状がない方から、通年の症状に悩む方まで程度は様々です。
普段は症状のない方であっても潜在的に炎症があると、
次第に発作が起こりやすくなったり、発作が起こった時に
重篤な症状を起こす事が知られています。
年単位の長期にわたって炎症を放置すると気道に元に戻らない変化
「リモデリング」が生じ、呼吸機能低下が固定してしまいます。

気道炎症抑制のため、あまり症状のないケースであってもキードラッグの吸入
ステロイドの治療継続が必要です。
花粉症合併も多く、花粉症症状のある方は喘息が潜在していないか
注意する必要があります。

高用量の吸入ステロイド等でコントロールが不十分なケースでは、
経口ステロイドや、更に専門的なバイオ製剤と呼ばれる喘息の病態の
キーポイントを抑制する薬剤を病状に応じて使い分けします。
(オマリツマブ、メポリツマブ、ベンラリズマブ、デュピルマブ、テゼペルマブ)
これらの使用で副作用が懸念される経口ステロイドの減量、
離脱効果も証明されています。

当院では診断に必要なレントゲン検査、スパイログラム、
呼気一酸化窒素測定装置を導入しています。

また、上記バイオ製剤の導入、管理も行なっています。
既存の喘息治療で症状コントロールが不十分と感じる方はお気軽にご相談下さい。

慢性閉塞性肺疾患・肺気腫

慢性閉塞性肺疾患・肺気腫

慢性閉塞性肺疾患は、多くの方がイメージするいわゆる肺気腫の状態です。
正確には気道に分泌物が多く出る「慢性気管支炎」と気道の最も奥にある
肺胞の壁が破壊される「肺気腫」が様々に混ざった病態で、
吸い込んだ空気を吐きづらくなる事で肺が過剰に膨張して、
必要な換気量が保てなくなってしまいます。

呼吸機能には予備能力が多くあるため、呼吸機能が多少落ちても普段の生活では
自覚症状はあまり出ません。
多くは階段での息切れ、荷物も持った時の息切れなどから始まり、
進行すると徐々に平地で急いだ時の息切れ、普通のスピードでの息切れと進行します。

自覚症状が出ている場合は相当に呼吸機能低下が進んでいることが多いです。
慢性呼吸不全の原因として非常に重要で、
在宅酸素療法が必要となる原因の代表的な病気です。
喫煙が関与しており、禁煙することで進行を抑制することができます。
禁煙に加え、吸入や感染症予防が大切です。

非結核性抗酸菌症

非結核性抗酸菌症

抗酸菌というグループの細菌群があり、有名なものとしては結核菌があります。
結核菌はヒトやヒトに近いサルに感染し、周辺環境中には常在しません。
結核菌以外の菌種をまとめて非結核性抗酸菌と区別しています。

種類は多数にのぼり、水や土壌を含む周辺環境に分布しています。
時に肺に感染症を引き起こしますが、
なぜ感染する人としない人に分かれるのかははっきりしていません。
ただ、痩せた女性に明らかに多い傾向にあります。

無症状から慢性的な痰、血痰など症状や進行の程度も様々です。
非常に治療抵抗性の強い傾向があり、治療には複数薬剤を年単位で
内服する必要があるため、治療についてはレントゲンやCTなどの画像所見、
進行の速さ、症状などを総合的に考慮して決定します。

呼吸器領域以外では問題になりにくい菌群のため、
主に呼吸器科で治療される専門的な感染症といえます。

気管支拡張症

気管支拡張症

通常、空気の通り道は気管からどんどん分岐して細くなっていきますが、
病名の通り細いはずの気管支が拡張してしまう病気で拡張すると元には戻りません。

多くの場合、過去や現在の慢性的な感染が関与しています。
拡張症にもいくつか拡張の仕方によってタイプがありますが、
いずれも活動性がある場合には慢性的な膿性痰や血痰、時には肺炎を繰り返します。

感染を繰り返す場合には緑膿菌といった治療抵抗性の細菌感染を伴ったりする他、
後述の非結核抗酸菌症を合併したりして治療に難渋することがあります。

喀血の原因にもなるため、喀血を繰り返す場合にはカテーテルを使用する
気管支動脈閉塞術(BAE)を要するケースもあります。
当院はBAEに特化した施設とも連携しています。

間質性肺炎

間質性肺炎

「肺炎」と名前にありますが、一般的な「肺炎」とは全く異なる病気です。
一般的な「肺炎」は空気の通り道の末梢に、細菌感染により炎症がおこる病気で
膿性痰などが目立ちます。

間質性肺炎はまだ未知の部分が大きく、様々な原因によって生じる肺の炎症と
線維化をまとめて間質性肺炎に分類しています。
原因別には原因不明(特発性)、膠原病に関連するもの、薬剤に関連するもの、
ウイルスなど感染症によるもの、環境因子によるももなど様々です。

原因が様々であれば、進行速度やその経過も様々で、急速に進行して難治で
致死的なものもあれば、偶然発見されて年単位で全く変化しないケースもあります。
原因として本来であれば外敵から体を守る免疫系が、自身の肺を敵と誤認して
攻撃する自己免疫の関与が想定されています。

ステロイド療法、免疫抑制剤、抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブ)などが
治療に用いられます。
呼吸器領域の専門性の高い分野で、当院では一部の検査を近隣病院と連携しつつ
難病申請、抗線維化薬の導入、管理をしています。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸は文字通り睡眠中に呼吸が浅くなったり、一時停止したりする病気です。
多くの場合が閉塞性無呼吸とされ、
舌の付け根(舌根)により気道が閉塞して起こります。

非常に強い日中の眠気、高い交通事故率、高血圧、脳卒中、
虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)のリスク上昇などが知られています。
体重増加、仰向けでは眠りづらい、家族からのいびきや無呼吸の指摘などを
受けている等の共通点が多いのも特徴です。

夜間に専用の検査モニターを装着することでスクリーニング、確定診断が可能です。
治療に最も効果があるのがCPAPと呼ばれる機材です。

上記指摘や自覚があれば放置せずに検査が望まれます。